KOHAKU 歌われる詩たち [KOHAKU/ZIP-0054(CD&詩集)]

KOHAKU 歌われる詩たち [KOHAKU/ZIP-0054(CD&詩集)]

販売価格: 1,500円(税別)

(税込: 1,650円)

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商品詳細

吉川真澄(うた)・柏木麻里(詩)・大須賀かおり(ピアノ)の三人による童謡ユニット“KOHAKU(コハク)”の初のアルバム。
詩人である柏木麻里の詩を現代音楽の世界で活躍する作曲家に委嘱し、誰もが愛唱できる現代の童謡としてアレンジされ、演奏家の吉川真澄と大須賀かおりによって幾度と発表されてきた。このアルバムは詩人と作曲家、演奏家によって新しい試みで生まれてきたオリジナル作品を収録したものである。ジャケットには子どもの美しい空想や感情を育てる為の詩と歌の創作が盛んだった大正時代に活躍した陶芸家・板谷波山の作品が使われている。


子どもが、人生のはじまりに歌い、出会う歌。
それは、大人になっても永く忘れられない、魂の歌になります。

素朴で小さな歌たちは、いつも心の真実そのものを表現してきました。
楽しく愛らしい情景だけではなく、
時には泣き出したくなるような不条理も、
美しい歌にひそませる――
それが、童謡を、私たちの魂に分かちがたく結びつけている力かもしれません。

歌い紡がれる歌に宿るのは、
儚く消える時間と、歌が消え去った後にも残る、永遠の記憶。

KOHAKU "Utawareru Shitachi" 7.19.2015
KOHAKU is a singer/pianist/poet group based in Japan that creates, plays and sings original nursery songs. The singer is Yoshikawa Masumi who has appeared in a variety of operas and has strong collaborative associations with players of contemporary music. The pianist is Osuga Kaori, an award-winning player specializing in contemporary music as well as classical. The poet is German-born Japanese national Kashiwagi Mari, whose work is internationally celebrated. The trio commissioned several composers of contemporary music to write the melodies for nursery songs based on Kashiwagi's poems. Thus was "Utawareru Shitachi" (Poems that are sung) born. Eleven tracks, in which familiar but magical things such as bees, birds, roses, violets and moonlight appear, have a distinctively contemporary feel. A fabulous alternative to traditional nursery songs for 21st century children.


【演奏者】
M01 ~ 11 大須賀かおり(ピアノ) 吉川真澄(うた) 
M10 渡久地圭(フルート)

【 商品情報 】
タイトル :KOHAKU 歌われる詩たち
アーティスト名 :KOHAKU 
発売日     :2015年7月19日
発売元     :ジパングプロダクツ株式会社
価格      :¥1,650 (税込)
品番      :ZIP-0054
JANコード番号:4582271150661


【メディア掲載】
●雑誌CDジャーナル2015年9月号
KOHAKUは吉川真澄(うた)、柏木麻里(詩)、大須賀かおり(ピアノ)による童謡ユニット。詩を現代音楽のフィールドで活躍する作曲に委嘱し、現代の童謡を次々に発表してきた。吉川と大須賀は聴き手におもねることなく、楽曲をストレートに伝える。聴く童謡として、大人が楽しみたい。
●『intoxicate vol.117』
童謡〜歌い継がれる歌に宿る永遠の記憶たち
声によるうたには、大抵、ことばがついている。詩ではなく詞と表記される。耳で聴きとられるうたが前提のことばは、文字を眼でたどって読む詩とはすこし違った位相にあるとおもわれている。 『KOHAKU 歌われる詩たち』では詩だ。詩がうたわれる。敢えて歌曲なんて呼ばずに『童謡ユニット』として提示する。詩人がいて、歌い手がいて、ピアニストがいる。曲をつくるところは空白で、そこに、作曲家はまねかれる。童謡って何? 子どもって何? 子どもが好み、親が好めるものは? そもそも、うた、って? 子どもっぽいことばが、ただわかりやすいことばがあればいいんじゃない。余白と奥行きのあることばが、ヘンに饒舌にはならずに、あって、そのことばを損なわずに。いまわたしたちのまわりにふつうにある長調、短調の、21世紀のひびきで、うたにする。それは作曲家への問い掛けを含み、また共感を必要とする。ギターの佐藤紀雄と武満徹ソングブックをリリースしているうたの吉川真澄。ヴァイオリンの甲斐史子とROSCOを組むピアノの大須賀かおり。そして詩人の柏木麻里。ともすれば意外におもわれる3人が組んだのが童謡ユニット『KOHAKU(コハク)』だ。11曲のうち9曲は柏木麻里の詩。作曲は、鶴見幸代、大場陽子、Momo、伊佐治直、川上統、日野原秀彦、藤井喬梓。プロジェクトは現在進行形で、いわゆる往年の「童謡」とともにコンサートでうたわれてきたものがCDとして集められている。およそ34分と短いが、聴き終わった充実度はひじょうに高い。ふつうのジャケットではなく、紙をつかって、本のようになっている。ひらくと詩はたてに記されていて、開きやすく、読みやすい。CD=詩集としてのアルバムとして、どうぞ。(小沼純一 音楽・文芸批評/早稲田大学教授)
●『ストレンジデイズ』2015年11月号
コンテンポラリーミュージック(小沼純一 音楽・文芸批評/早稲田大学教授)

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1. 月と薔薇
    詩 柏木麻里/曲 日野原秀彦 (2′24")

2. 五月
    詩 柏木麻里/曲 藤井喬梓 (3′58")

3. 小さな電車
    詩 柏木麻里/曲 Momo (1′45")

4. 夏の木
    詩 柏木麻里/曲 大場陽子 (4′19")

5. 鳥と花とせみのうた
    詩 柏木麻里/曲 大場陽子 (3′06")

6. リスのしっぽ
    詩 柏木麻里/曲 伊左治直 (2′35")

7. こねこねこのこ
    詩 柏木麻里/曲 川上統 (2′23")

8. りぼん
    詩 柏木麻里/曲 鶴見幸代 (3′37")
  
9. どっちかな?
    詩 白井明大&うた/曲 鶴見幸代 (3′04")
  
10. うみをわたって
    詩 白井明大/曲 鶴見幸代 (4′30")
  
11. ひまわり
    詩 柏木麻里/曲 Momo (2′07")
  



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【KOHAKU】KOHAKUは、吉川真澄(うた)・柏木麻里(詩人)・大須賀かおり(ピアノ)の三人による童謡ユニットです。親しまれてきた童謡・唱歌、知られざる名歌の演奏と共に、毎回のコンサートで新作童謡を創作初演しています。2012年秋に結成、現在のオリジナル曲は12曲。年3〜4回の定期コンサートのほか、2014年国際児童青少年演劇フェスティバルおきなわ、東日本大震災復幸支縁・地福寺出開帳両国回向院公演などに出演。公式ウェブサイト http://www.kohaku2012.com/


【吉川真澄】(うた)岸和田生まれ。桐朋学園大学研究科声楽専攻修了。田中万美子、松本美和子、木村俊光、平山美智子の各氏に師事。これまでにオペラ「ポポイ」(間宮芳生作曲)、モノオペラ「邪宗門」(平野一郎作曲)世界初演をはじめ多くの新作初演に携わり、サントリーサマーフェスティバルやアンサンブルノマド定期演奏会に度々出演し、現代音楽の分野で目覚ましく活躍。2009年般若佳子(ヴィオラ)、菊地奈緒子(筝) と共に「オトナリトリオ」を結成、2011年、作曲家・演奏家・美術家によるユニット「音色工房」に参加。2012年、柏木麻里(詩人)大須賀かおり(ピアノ)と共に誰もが愛唱できる普遍的な「歌」の普及を目指し委嘱初演を重ねる童謡ユニット“KOHAKU”を結成し連続コンサート「歌われる詩たち」を企画するなど、極めて個性豊かな活動を展開している。これまでに大場陽子作詞作曲のCD『お豆の物語&ゆきむすび』、ジパングプロダクツより武満徹の歌曲をギターアレンジで歌った『POP SONG』、日本の歌をギター伴奏で収録した『うたほぎ』をリリース。第7回松方音楽賞大賞受賞。平成16年度文化庁国内芸術インターンシップ研修生。日仏現代音楽協会会員。http://www.masumi-yoshikawa.jp/

【柏木麻里】(詩人)ドイツ・エルランゲン生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程(美学美術史)単位取得。第33回現代詩手帖賞受賞。詩集に『音楽、日の』『蜜の根のひびくかぎりに』(共に思潮社)。資生堂・花王などの広告に詩を提供。第55回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館、田中功起の映像作品「5人の詩人でひとつの詩を書く」に出演。2006年国際芸術センター青森、2008年・2010年森岡書店などで詩のインスタレーション展示を行う。詩作品は海外でも紹介され、2008年に、世界40数カ国の代表的な詩人を集めたウェブサイトPoetry International Webに登場し、2009年には、スペインの文芸誌『Revista de Occidente』に「日本の4人の現代詩人」の一人として取り上げられる。2014年ストルガ国際詩祭に招待参加。http://homepage2.nifty.com/dawnfruit/

【大須賀かおり】(ピアノ)朋学園大学音楽学部演奏学科卒、同大学アンサンブルディプロマコース修了。第4回日本クラシック音楽コンクール全国大会特別賞。第9回日本室内楽コンクール第2位。2001年、デュオ“ROSCO”を結成、第5回現代音楽演奏コンクール競楽V優勝、第12回朝日現代音楽賞受賞、2003年度青山バロックザール賞受賞、2010年、現代音楽アンサンブル“mmm..."を結成、東日本大震災義援音楽配信プロジェクト・ヒバリを通して世界から100人の現代音楽作品を録音、配信。2012年、“KOHAKU”を結成、知られざる歌や子供のための歌の紹介を開始。同年、“リレーション'70”を結成、室内楽'70の全委嘱作品の再演を開始。2013年よりコンサートシリーズROSCO’s Atelierを開始。これまでに北京国家交響楽団との共演、韓国大邸国際音楽祭等多数出演の他、桐朋学園大学、国立音楽大学、北京中央音楽院、上海音楽学院でのレクチャーコンサート、東京・名古屋でのソロリサイタル等幅広く活動。世界初演、日本初演数は250曲を超える。ジパングプロダクツより2枚のCD、楽譜集をリリース。日仏現代音楽協会会員、日本・フィンランド新音楽協会会員。桐朋学園芸術短期大学、東京成徳大学・東京成徳短期大学、神奈川県立弥栄高校芸術科非常勤講師。 http://kaoriohsuga.com/